筑紫珠楽 和太鼓奏者25周年 記念公演

淡月~LOTUS~

R3年12月12日(SUN)  

開場16:30 開演 17:00

ホテルオークラ福岡 平安の間

7000円 全席自由席 オンライン視聴 1000円

学生無料

プロ和太鼓奏者として25年を迎えて

 和太鼓に初めて触れたのは7歳でした。博多独楽の地方(伴奏)として活動する、赤坂柳連社中の稽古の時でした。正直に話をすると、嫌で仕方なく練習したのを鮮明に覚えています。その後軽く触る程度、師匠に怒られない程度に稽古場へ行くレベルで太鼓に触れていました。今になり学生のコンクール等で審査をすると、当時の僕を思い出して、どこか申し訳ない感覚になります。

 和太鼓に対する熱は母であり師匠の博多小蝶の方があり、当時 暇を見つけては太鼓のコンサートやイベントに僕を連れて行っていました。特に鬼太鼓座さんのコンサートは好きだった様で『太鼓見に行くよ!』と連れて行くだけでなく、当時のLPレコードまで買い自宅でも聴かせる程でした。

 当時の鬼太鼓座はフルマラソンを走り、その後公演をするという今考えても驚くパフォーマンスを披露し、一躍海外でも和太鼓の名を知らしめました。当時の中心メンバーの中には、その後僕が目標や指針とする『林英哲さん』も活躍されていました。恐らくメンバーの方々や林英哲さん、創設者の田耕(でんたがやす)氏がいなければ今の和太鼓界は無いと言っても過言ではないでしょう。

  そんな和太鼓界が大きく動き出す時に、母は太鼓の世界に注視していました。古典芸能や郷土芸能を新たに演出し、売り出す形として興味があったのでしょう。僕はと言うと全く興味なしと言うか、遊びや他の事に夢中でした。しかし公演を今でも鮮明に覚えているという事は、琴線に触れていたのでしょう。

 

 私が和太鼓に真剣に取り組むようになったのは、海外に長期間滞在したのがキッカケだった様に思います。海外の方の自国への文化への愛、学びは当時の僕にはなく、ショックを受けました。 そんな海外生活の中で、大きな気持ちの変化が訪れたのはアメリカで聴いたJAZZです。楽器で奏でる会話やストーリーに魅了され、聴きまくりました。それはそれは聴きまくり、そのうちフッと考えます。“日本の楽器でこのようなことができないか?!日本の楽器もこの中に!仲間になれないかな!?楽器で会話したい!!”そんな感情から、少し触れていた和太鼓に再度目が向くようになって行きました。和太鼓の音色をどの様に伝えられるか?また伝統楽器としてはまだまだ未開拓な和太鼓を新しい音楽として世界に認知してもらえか!?試行錯誤の始まりです。

 私がデビューさせて頂く頃には、今も活躍されている諸先輩の活動は凄いもので、そんな良いお手本を参考に”音楽としての和太鼓”というジャンルに専念しました。そこにはこんな考え方があったからです。和太鼓の音には、自然や人と共鳴する不思議な力がある事、古来から神事や地域のお祭りで演奏されてきたことを含め、人に活力を与えどこか尊く感じさせるものが有る事。そして一心不乱演奏する姿は、それだけで説得力を持っている事。25年を過ぎた今でも確立には程遠く夢半ばです。しかし少しづつ和太鼓にもジャンルがあり、音楽として認知して頂ける様になってきました。いつか他の音楽の様にジャンルがあり、細分化されたものになり『和太鼓』と一括りに総括させるものでは無く、ミュージックとして楽器としての和太鼓の世界が浸透していく事が僕の夢です。そうなる事で和太鼓の世界がより拡がり、地域伝承の太鼓の良さ、パフォーマンスを中心のエンターテイメントの太鼓の良さがまた認知され活躍の場が増えていくのだと思います。

 長くなりましたが、何が言いたいのかといと・・・日本の風土が生んだ太鼓は素晴らしいんです!w

そんな楽器になんとかしがみ付き、今までやらせて頂けた事は感謝しかありません。

 その反面悩みもしました。博多独楽の宗家としての筑紫珠楽、和太鼓奏者としての自分。その両立もいつまでできるか!?未知数です。宗家になった時期に太鼓奏者としての引退も真剣に考えました。しかし地元の和太鼓をされる方の一言が頭を離れずに今も演奏しています。ある和太鼓フェスティバルに出演した時のこと『博多独楽の宗家になって引退とか考えて無いでしょうね!?』その方は身体を壊され麻痺が残る中、演奏を続けておられたのですが、その方が言葉にしたのは『昔から知っているライバルの貴方が居なくなるのは寂しくて仕方がない、これだけ演奏をしてきた責任が貴方には有る』と真っ直ぐに目を見て話てくれました。その言葉が嬉しく心を打つと同時に、やってきて良かったと心底感じ、できる限り二足の草鞋で走り続ける覚悟をしました。その方の約束を守る為にも簡単にキツイや無理とは言えません。僕は和太鼓奏者としては運が良かったと思います。今回書かせて頂いた他にも色々な方との約束をさせて頂きました。まだ実行できていないものも多いです。しかしそれが力になり、作品に出逢い、共演者に出会い、二足の草鞋で走り続ける糧となり、今でも夢中で太鼓の音を追いかけられている原動力となっています。

 最後に私を応援してくださる方々に良き演奏をお聴かせできる様、開演まで残り少ない時間ですが追い込んでいきたいと思います。

25周年という節目の公演に最高の共演者を迎える事ができました。是非この瞬間を見届けて頂きたいと思っています。また、今後も全力で和太鼓に向き合っていく事を約束いたします。


博多金獅子太鼓 取締 和太鼓奏者 筑紫珠楽

出演者

浦上雄次

TAP

岩崎大輔

piano

甲斐典子

flute

奥田真広

percussion

池田正博

djembe

西川のばら

赤松貴文

violin

音楽監督

bass

OK

このウェブサイトでは Cookie を使用しています。詳細は当社の プライバシーポリシー を参照してください。